結婚相手を見つけるため秘書官を辞めたいです 〜なのに腹黒王子が「好きだ」なんて言って邪魔してくるのですが!?〜【電子書籍化決定】


「実は、殿下がまったく教えてくれなくて困っていたんです。どんな方を提案しても却下されてしまって。マーガレット殿下、教えてください!」
 
「私の口からは言えないわ」


 
 ええっ!? なんで!?
 好みすらも教えられないって……まさか、殿下ってば特殊な趣味でもお持ちなのかしら!?


 
「ジョシュアの名誉のために言っておくけど、女の趣味が特殊なわけじゃないわよ」
 
「あ、はい」


 
 ……考えを読まれてしまったわ。


 
 マーガレット王女は「はぁ……」と小さくため息をつくなり、険しい顔で何か考え込んでしまった。
 腕を組んでブツブツ何か呟いている。
 
 時折「こっちから攻めるのはやっぱり無理ね」「どうしてこんなことに……」などと聞こえてくる。