「実は、殿下がまったく教えてくれなくて困っていたんです。どんな方を提案しても却下されてしまって。マーガレット殿下、教えてください!」
「私の口からは言えないわ」
ええっ!? なんで!?
好みすらも教えられないって……まさか、殿下ってば特殊な趣味でもお持ちなのかしら!?
「ジョシュアの名誉のために言っておくけど、女の趣味が特殊なわけじゃないわよ」
「あ、はい」
……考えを読まれてしまったわ。
マーガレット王女は「はぁ……」と小さくため息をつくなり、険しい顔で何か考え込んでしまった。
腕を組んでブツブツ何か呟いている。
時折「こっちから攻めるのはやっぱり無理ね」「どうしてこんなことに……」などと聞こえてくる。



