マーガレット王女は私の腕を掴むなり、通路にある太い柱の陰に私を引いていく。
王女でありながら気さくで話しやすいマーガレット王女は、キョロキョロと周りを見渡してから話を始めた。
「トユンから聞いたのだけど、妃候補の選定を担当しているのはあなたって本当なの?」
「はい。私が選定しています」
「本当……なのね」
なぜかマーガレット王女の顔色が悪くなっている。
何か都合の悪いことが起きたかのように、その表情からは困惑の色が透けて見えた。
「どうかしましたか?」
「いえ……なんでもないわ。それで、それを聞いてセアラはどう思っているのかしら?」
「どう、とは?」
「ジョシュアの妃候補についてよ。ジョシュアが結婚するかもしれないと聞いて、あなたはどう思ったの?」
王女でありながら気さくで話しやすいマーガレット王女は、キョロキョロと周りを見渡してから話を始めた。
「トユンから聞いたのだけど、妃候補の選定を担当しているのはあなたって本当なの?」
「はい。私が選定しています」
「本当……なのね」
なぜかマーガレット王女の顔色が悪くなっている。
何か都合の悪いことが起きたかのように、その表情からは困惑の色が透けて見えた。
「どうかしましたか?」
「いえ……なんでもないわ。それで、それを聞いてセアラはどう思っているのかしら?」
「どう、とは?」
「ジョシュアの妃候補についてよ。ジョシュアが結婚するかもしれないと聞いて、あなたはどう思ったの?」



