結婚相手を見つけるため秘書官を辞めたいです 〜なのに腹黒王子が「好きだ」なんて言って邪魔してくるのですが!?〜【電子書籍化決定】

「セアラは本当に……一度監禁でもしていろいろ教え込むしかないかな?」
 
「監禁!?」

 
 笑顔の青年から発せられたとは思えないセリフに、サーーッと血の気が引いていく。

 
「ははっ。なんてね」
 
「…………」

 
 この腹黒王子なら本気でやるかもしれないと思うと、とても安心なんてできない。

 
「でも、そうやって教え込みたいくらい、セアラは俺の言ったことを全然理解してないってこと」
 
「で、ですが、男性のことを学んだほうがいいって……」
 
「そうだね。でも、なんでそれを他の男から学ぶ気でいるの? 俺がこうして教えているのに」

 
 ジョシュア殿下の黄金の瞳が、ギラリと光る。
 迫力があって恐ろしいのに、その瞳から目を離せない。