結婚相手を見つけるため秘書官を辞めたいです 〜なのに腹黒王子が「好きだ」なんて言って邪魔してくるのですが!?〜【電子書籍化決定】


 ……少しだけ空気が軽くなったわ。
 私も質問してもいいかしら? 今度はこっちが責めてやるわっ。



「ジョシュア殿下。私が高熱だとウソをついて、フレッド殿下の面会要請を勝手に断ったのは……殿下ですか?」

「そうだよ」

「!」


 
 認めたわ!



「なぜそんなウソをついたのですか?」

「会わせたくなかったから」


 またまたキッパリと答えたジョシュア殿下は、少しだけ体勢を低くして私に顔を近づけてきた。
 黄金の瞳が宝石のように眩しく光る。


「言っただろ? セアラに近づく男には邪魔をするって」

「……相手はルイア王国の王子様ですよ」

「関係ないね」


 ニヤッと口角を上げたその顔は、完全に悪者顔だ。
 爽やかで麗しいと言われる王子がしていい顔ではない。