……少しだけ空気が軽くなったわ。
私も質問してもいいかしら? 今度はこっちが責めてやるわっ。
「ジョシュア殿下。私が高熱だとウソをついて、フレッド殿下の面会要請を勝手に断ったのは……殿下ですか?」
「そうだよ」
「!」
認めたわ!
「なぜそんなウソをついたのですか?」
「会わせたくなかったから」
またまたキッパリと答えたジョシュア殿下は、少しだけ体勢を低くして私に顔を近づけてきた。
黄金の瞳が宝石のように眩しく光る。
「言っただろ? セアラに近づく男には邪魔をするって」
「……相手はルイア王国の王子様ですよ」
「関係ないね」
ニヤッと口角を上げたその顔は、完全に悪者顔だ。
爽やかで麗しいと言われる王子がしていい顔ではない。



