ゾゾゾ……とした寒気が背筋を通り、ブルッと肩が震えた。
きっと今の私は顔が真っ青になっていることだろう。
でも、怒られるのはおかしいわ!
ウソをついて人の面会を勝手に断ったのはジョシュア殿下だし!
私のほうが怒りたいくらいよ!
負けじとジロッと睨みをきかせて見たけれど、ジョシュア殿下に笑顔のまま「どうした、セアラ秘書官?」と問われてすぐに視線をそらした。
いつも以上に優しい口調になっているのは、それだけ不機嫌だという証拠だ。
彼をさらに怒らせるわけにはいかない。
……未来の自分のために。
「偶然会えたみたいでよかったです。それにしても、なぜセアラ秘書官に面会を?」
「ただ会いたかったからです」
「……特に用件があったわけでは?」
「ないですね。俺はセアラに一目惚れをしたようなので、会って話をしたかっただけです」
「!」
フレッド殿下!? 何を!?



