「嫌ではないですよね?」
ジョシュア殿下を見て固まっている私に、隣に立つ男性が質問を投げかけてくる。
私がすぐに答えなかったことで、嫌がってはいないと判断されたのかもしれない。
嫌に決まってるじゃない!
でも、今ここでこの男性が私から離れたら……!
私はジョシュア殿下の言うことを無視して夜会に来たのだ。
今ここで2人きりになったなら、それを責められるに決まっている。
ヒーローに見えるこの銀髪の青年が、実は最悪な腹黒悪魔だなんて……きっと周りの人は誰も気づいていないでしょうね。
本当はジョシュア殿下と2人きりになることなくこの場を離れたい。
でも、ここで殿下の言葉を否定してこの男性の言葉に頷いたら、あとでどんな目に遭わされるか……!
ダメよ。
怖いけど、ここは絶対に殿下を優先させないと!



