「なんで逃げるの?」 「に……逃げてなど」 「そうか」 ドンッ ゴツッ 痛っ! 会議室の壁に背中と頭をぶつけてしまい、後頭部にズキズキとした痛みが走る。 部屋の真ん中にいたはずなのに、いつの間にかこんなに移動していたらしい。 笑顔の悪魔から逃げる恐怖で、自分のいる場所に気づいていなかった。