「で……殿下?」 何? なんだか様子が……。 怒ってる? よくわからないけど怖いわっ。 私と同様、怯えた顔をしたマーガレット王女が声を震わせながら叫んだ。 「ジョシュア! なんでここに……まさか聞いて……!?」 「姉さん。ちょっと出て行ってくれる?」 人間から出たとは思えないほどの、低く暗い声。 突然背後から聞こえたなら、この世のものではない声だと勘違いして悲鳴を上げていたことだろう。 「ちょっと待って! まだ私とセアラの話が終わってな──」 「早く出て行って」 「…………っ」