濁った僕を抱きしめて

もう生活リズムなんてどうでもいい、もう少しごろごろしていよう。
一度は起こした身体をまた戻す。


拓海くんはわたしの手を握りながら眠っていた。
少しずつ拓海くんの口角が上がっていき、やがて笑顔に変わる。


わたしもそれを見て微笑むと、拓海くんの唇にそっとキスを落とした。


拓海くんに背を向ける。
わたしは一度起きてしまうとなかなか眠れない。
近くの携帯を取って眺めていると、後ろから抱きしめられた。


「……拓海くん?」
「今キスしたよね」
「起きてたんですか」


胸元に入り込んでくる手をどけて拓海くんの方を見た。
唇を突き出して不貞腐れたような表情をしている。


「いじわる」
「何がですか、ほら朝ご飯食べに行きましょ」


繋いでいたままになっていた手を振りほどいて下に降りる。
拓海くんがゆっくり後ろを歩いてきてソファに座った。


目覚めてしまえば拓海くんは元気だけど、目覚めるまでが長いので起こすためにコーヒーを入れた。