夏に溶けていく






…と、言うわけで私は朝から土下座です。


「誠に、申し訳ございませんでした」


起きたばかりの紫央に髪の毛ボサボサのままで土下座する。


「…何が?」


「昨日の夜のことです。抱きついて寝てしまい、大変寝にくかっただろうと察します。申し訳ございませんでした!」


そう言うと、紫央は私の頭をぐしゃっと撫でてキッチンの方に行く。


「気にしないでいい」


行動イケメンか。


いや、顔もイケメンなんですけど。


「真夏、今日の朝ごはん、手抜きでいい?」


「あ、もう作っていただけるだけで嬉しいんで。なんでも食べます」


「良かった」


水道で顔を洗って、タオルで顔を拭く紫央。


それがなんと絵になることか。


「ほら、真夏も支度しな」



「はい」


布団をえいっとしまって、顔を洗い、服も着替える。


その間に紫央はご飯を作ってくれる。


私はご飯ができるまで、自分にできること全てをした。


と、出てきたのはピザトースト。


とはいえ、いろんな具がのってるんですけど…


「あ、昨日の分の課題やってない」


すっかりと忘れてた。


「紫央は課題終わった系の人ですか?」


「もう終わらせてある」


ですよねー…


「もう今日で終わらせちゃえば?」


「それができるかなぁ」



「本気でやればいける」


いつか本気にならないといけないし。


今日やるか。


「これでも、勉強はできるはできる方だし。手伝うよ」


「できるんですか」


「あー、ごめん言い方を間違えた。底辺ではない」


分からない。


どの辺なのか全く分からない。


それから約3時間、課題に課題をした。


「お、終わったぜ…!」


私は床に倒れ込む。


「お疲れ様です」


紫央は勉強ができる人だ。


今日、3時間でこれが分かった。


「あ、今日バイトの日だ」


3時から入っている。


しかも今日は給料日。


よし、行こう。


「俺も用事があるわ。一緒に出ていい?」


「15分したら出よっか」


そしてそれぞれ準備してそれぞれ違うところに行った。