「ウチの名前は、露木(つゆき)あやめ。17歳の高校2年生だよ」

彼女は、アヤメと名乗った。

目の色と同じ名前…

ただの偶然なのか、そんなことを感じた。

「俺は、朔良(さくら)…羽生(はにゅう)朔良(さくら)です。露木…さんと同じ、高2です」

彼女は俺と同い年だった。
そうには見えないほど、キラキラしていた。

「朔良、か。高2なのに、あんな時間に公園にいてどうしたんだ」

っ、やっぱり、そこ聞くよな…

「……何にもないです」

「嘘」

えっ…？
嘘を見破られた？