「菖蒲色…」

気づいたら、そう呟いていた。

「!!…そうか、朔良には分かるのか。」

彼女は、ひどく驚いていた。

そりゃそうだろう、菖蒲色だなんて不思議(マニアック)な色、そうそう知っている人はいないだろうから。

「菖蒲色だよ…

ウチの右目。」

やっぱり。

「今は、というか外出する時はカラコンをつけているから

…この学校では朔良しか知らないね」

そういうと、目の前に学校があった。

もう着いたんだ、車で行くと、とても早く感じた。

ドアが勝手に開いて、露木さんに続いて車を降りる。

「朔良、こっち!」

そう手招きされたのは、露木さんの隣。

あの妃総長とわかったので、少し距離を取って歩いていたら腕を引っ張られて、露木さんの隣に歩くことになる。