目を開けた先には……どこかの城のベットの中で眠っていた。

「ここは……」

「ようやくお目覚めかな?ミラクルよ」

「……?!はっ!……なんで……」

「覚えてないのか。お前は、ライブ中に倒れたんだ。そして、ここに運んで来た」

「そんな……」

「アイツの事が気になるのか」

「……いいんだ。これで……これで、丸く収まる」


そう、俺は……壊れていた。

クランマがいたおかげに俺は、狂い初めていた。


これで……良かったんだ。これで……



バァンっっ!!

「ミラクル!!」

「っ?!クランマ!なぜ」

「なぜ、じゃないよ!なんで、……なんで!僕を置いてったりしたんだよ!……良かった……無事で」

クランマは、涙を流した。

「悪い……ミラクル」

「クランマ……」

「ミラクル……」

クランマは、俺に近づきハグをした。

「もう……離してあげないから。ミラクル……」


ミラクルは、微笑んだ。