ー「今までありがとうございました」
 何気ないその言葉が、とても嬉しかった。
あの時、高校生くらいだったあの子は、大学生、社会人になって元気にしているだろうか。
僕は彼女と同居をし、この上ないほど幸せだ。
でも、何故かまたあの子に会いたいと思ってしまう。
きっと世間の人達が見たら、彼氏として最低だ。、なんて白状なやつなんだと批判を食らうんだろう。
 「週末、久しぶりに僕のバイトしていたカフェに行かない?」
 そう彼女に聞くと、最近仕事が忙しいようで断られてしまった。
 でも、コーヒーを頼まれたので、僕はとても冷え込んだ週末、1人でカフェに行った。