「だ、大丈夫です…!ちょっと朝弱いだけで…」
ふらついてたところも見られてたの…?と冷や汗が若干流れる。
ただ、朝が弱いっていうのは本当だから嘘を言ったことにはならない。
嘘も方便って言うしね!
「へぇー、意外。スパッと起きれるイメージあるけど」
「そんなことないですよ。普通に二度寝とか三度寝とかしちゃいますからね」
「それドヤるとこ?」
ツッコミながら「ははっ」って爽やかスマイル。
うっ、眩しい…さすがイケメンさんだ…。
あまりのキラキラオーラに思わず目を瞑りそうになる。
この朝日にも負けないくらいの眩しさと爽やかさは、きっと幸先輩の武器。
これを向けられた女の子は誰でもイチコロなんだろうなぁ、とか思いながら歩いていたのに。
「俺も寝起き悪いから一緒だね」
「幸先輩もなんですね」
「うん。ひなみちゃんと同棲したら昼まで寝てそう」
…ど、う、せ、い?
「…同棲!?」
会話の流れがあらぬ方向へと走って、つい声が大きくなってしまった。
しかも、漢字変換するまでに数秒かかっちゃったから変な間が空いちゃったし…!!



