一途に愛してくれる、そう思った。


だって、幼馴染だから。




「…幼馴染じゃないだろ」

ほんとチートだよね、エスパーじゃん。

…私の彼氏。




「それに、俺、ゆうの迷惑になることしないし」

迷惑じゃないから、むしろ、嬉しいから。






「無理、可愛すぎる」

見つめてるだけではぁっと、ため息をついて顔を手で覆って。

耳が真っ赤なの、気づいてるよ。







私も、嫉妬するだろうな。


女の子のファン、いっぱいいるんだもん。
私の愁夜だって、いいたくなっちゃうだろうな。




お嫁さん、なれるかな?


綺麗でも優しくも、家庭的でもないけれど。

愁夜と、離れないでもいいのかな?




当たり前だろ、そう愁夜は私の頭を撫でた。











優しくて、かっこよくて、男前な愁夜。


綺麗で、優しくて、家庭的なお嫁さんにはなれないけれど。








でもそうじゃなくてもいい。


そうじゃなくたって、愁夜と、ずっと、いれる。









そんな確信が持てるのは、きっと。











私の愁夜(かれし)だから。
















午後5時を告げるチャイムが頭上を鳴り響く。

帰ろう、カバンに手を伸ばそうと思ったら、愁夜にひきずりこまれて、




















ずっと、ずっと、長い間、唇と唇、離してくれなかった。






















「愛してる」

「愛してる、ゆう」