「…うん」
耳まで真っ赤に染めている天峰くんに、思わず小さく笑ってしまう。
…だけどすぐにハッと我に返り、騙されてはいけないと自分に言い聞かせる。
嬉しかったけど…きっとあれも全部適当なことを言っているだけなんだから。
私はこんなことで騙されない。…絶対に。
*
「七海さん、ちょっといい?」
いつもより随分早く学校に着いてしまい、まだ来ていない乙葉を待ちながら自席でスマホをいじっていると、甘い微笑みを浮かべた東野さんが腕を引っ張ってきた。
「なに?」
わざわざ廊下の端っこまで連れてきて、今度はなんの用だろう…?
耳まで真っ赤に染めている天峰くんに、思わず小さく笑ってしまう。
…だけどすぐにハッと我に返り、騙されてはいけないと自分に言い聞かせる。
嬉しかったけど…きっとあれも全部適当なことを言っているだけなんだから。
私はこんなことで騙されない。…絶対に。
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「七海さん、ちょっといい?」
いつもより随分早く学校に着いてしまい、まだ来ていない乙葉を待ちながら自席でスマホをいじっていると、甘い微笑みを浮かべた東野さんが腕を引っ張ってきた。
「なに?」
わざわざ廊下の端っこまで連れてきて、今度はなんの用だろう…?

