「取られる前に食べなくちゃ…」

そう呟いて、青葉と由華はプチケーキに手をつけてた。

「「美味しい〜っ!」」

2人の声が綺麗に揃った。2人とも目が三日月になってますよ…

「えー無理俺チョコ好きだし」

どうやら西野はチョコが好きみたいです。うん、なんか納得。

「えーじゃあショートケーキの方くれよ〜」

「むりーやだー俺のだし…」

そう言って西野が頑なに断っている。
…まあ原が欲張りなだけなんだけど。

「ん!私のあげる!」

「え?まじ?いいの?!」

まさかの行動に出た少女がいました。
凛がショートケーキを原にあげた!なにそれ私も欲しかった!

…じゃなくて!どういうこと?これは凛、そういうこと…?

「だーかーらーあげるってば!
…私ショートケーキあんま好きじゃないし」

いやいやいや!凛、ケーキ大好きだし嫌いどころかあんまり好きじゃないケーキすらないはずだよね?

「そうなの?ありがと!」

そう言って、原が無邪気な笑みを浮かべる。爽やか〜!爽快!って感じ。
…語彙力なくてすいませんね。



そして、凛の頬はみるみる赤くなっていく。そりゃあ、あの笑顔は反則ですよね…

なるほど!好きな人いない歴=年齢の私でもわかったかも!

ふふっ、これはもしかして……