まだ、見てるだけ。

「ん、とりま調べるか…」

そう言ってiPadを開く西野。どうやら、調べて配られた冊子に書き写すらしい。

私も自分のiPadで調べて写そうとすると、

「同じの調べるんだから俺の見ていいよ」

と西野が言った。

「あそっか!ありがと」

お言葉に甘えて、私は西野のiPadを見せてもらって、2人で写すことにした。

「っ…」

肘が当たってしまった、ただそれだけ。
書き写すのに夢中で西野は気付いていない。

やっぱり完全に私だけ意識してるよね、?
死ぬほど恥ずかしい…

ていうか、西にぜったい慣れてるよね…

そりゃそうか、遊び人、だもんね、
女の子に飢えてないんだし。
彼氏いない歴どころか、好きな人いない歴=年齢のわたしとは次元が違いすぎる。

西野ファンのみなさんごめんなさい。