先生、それは✗✗です…!

料理が苦手なわたし。

そんなわたしが、だれかにお弁当を作ったのは初めてのこと。


想像以上に難しくて、毎日作ってくれるあいくちゃんに改めて感謝した。


今日は、お弁当を2つ持って登校。



お昼休み。


「なくる、がんばってね!」

「なにも…がんばることでもないよ…!」


紗穂に背中を押されながら教室を出たわたしは、職員室にいる鳥羽先生のもとへ。


「失礼します」


職員室へ入ってすぐ、自分の席に座っている鳥羽先生を見つける。

幸い、その周りには他の女の子たちはいなかった。


「鳥羽先生…」

「どうした?日南」

「あの…、これ――」


と言って、お弁当が入った保冷バッグを手渡そうとして、わたしはそこで固まってしまった。


なぜなら、鳥羽先生の机の上には色とりどりのお弁当が並んでいた。