先生、それは✗✗です…!

「…キスしたことなかったんです。それなのに…知らない間に先生にキスしてて、意識ないうちに先生がわたしに人工呼吸をして…」


だからわたしは、まだキスがどんなものかわかっていない。


すると、鳥羽先生がわたしの肩をたたく。

顔を上げると、見たことがあるような意地悪な顔をして笑う鳥羽先生。


「そんなこと聞かされたら、黙って放ってはおけねぇな」

「…え?」

「それなら、責任取って付き合うのが教師としての務めだよな?」

「つ…“付き合う”って?」

「そのままの意味だよ。覚えてないのなら、俺が何度だって思い出させてやるよ。…ファーストキスってやつを」


鳥羽先生が、親指でわたしの唇をなぞる。

たったそれだけのことなのに、なぜだか体がゾクゾクする。


「…日南、目閉じろ」


そうささやく鳥羽先生の顔が徐々に近づいてきた。