先生、それは✗✗です…!

「おい、日南!しっかりしろ!!」


必死にわたしに声をかけ、岸のほうへ泳いで運ぼうとするその人は――。


「鳥羽…先生……?」



* * *



「…ん………」


わたしは、ゆっくりと目を覚ました。

ぼんやりとした視界に映るのは、わたしのことをのぞき込むようにして見ているだれかの顔…。


「なくる!?気がついた…!?」


その声に反応して我に返ると、そばについていてくれたのは紗穂だった。


「…紗穂」

「よかった…、気がついてっ…!」


紗穂は涙ぐみながらわたしに抱きつく。


いまいち状況が理解できていないわたし。

そんなわたしに、紗穂が説明してくれた。


流されたキャップを取りに川へ入ったわたしは、そこで深みにはまって溺れてしまい――。

間一髪のところでわたしを助け出してくれたのが、鳥羽先生だった。