「そうか?なんか顔が赤いぞ?」
「気のせいです…!」
この感じだと、幸いわたしのことには気づいていなさそうだけど、こっちの心臓が保たないからもうやだっ…。
「わたしはここで寝てるので、早く体育館へ行ってください…!」
鳥羽さんをカーテンの外へ押し出そうすると、その手をぎゅっと握られた。
突然のことに驚いて目を向けると、鳥羽さんは意地悪く微笑んでいた。
「なんだよ?もしかして、この前のことでも思い出した?」
余裕な表情でニッと口角を上げる鳥羽さんに、わたしはドキッと心臓が跳ねる。
「や…やっぱり、鳥羽さ――」
そう言いかけたわたしの唇に、鳥羽さんは自分の人さし指をあてた。
「…シッ!“鳥羽さん”じゃねぇだろ?」
え…?
わたしが首をかしげると、鳥羽さんは耳元でこう言った。
「気のせいです…!」
この感じだと、幸いわたしのことには気づいていなさそうだけど、こっちの心臓が保たないからもうやだっ…。
「わたしはここで寝てるので、早く体育館へ行ってください…!」
鳥羽さんをカーテンの外へ押し出そうすると、その手をぎゅっと握られた。
突然のことに驚いて目を向けると、鳥羽さんは意地悪く微笑んでいた。
「なんだよ?もしかして、この前のことでも思い出した?」
余裕な表情でニッと口角を上げる鳥羽さんに、わたしはドキッと心臓が跳ねる。
「や…やっぱり、鳥羽さ――」
そう言いかけたわたしの唇に、鳥羽さんは自分の人さし指をあてた。
「…シッ!“鳥羽さん”じゃねぇだろ?」
え…?
わたしが首をかしげると、鳥羽さんは耳元でこう言った。



