先生、それは✗✗です…!

とりあえず、保健室に避難しよう。


「鳥羽先生には、あたしから伝えておくね」

「ありがとう、紗穂」


わたしは保健室へと向かった。

しかし、保健室の先生も体育館に行っているからかだれもいなかった。


とりあえず、手前のベッドで横になる。


…なんで、鳥羽さんがウチの学校に。

しかも、ウチのクラスの担任って…。


“公務員”って聞いていたから、勝手に警察官だと思っていたけど――。

まさか、高校教師だったなんて。


わたしは横になりながら、スマホをいじって時間を潰すことに。


そのとき、写真フォルダの中に見覚えのない動画を見つけた。

真っ暗で、なんの動画なのかが全然わからない。


何気なく、その動画をタップしてみると――。


〈…おい、急にどうしたんだよっ〉


…鳥羽さんの声だ。