先生、それは✗✗です…!

「だって、中学生でももう少し考え大人だよ?それに相手が5つも年上の大人なら、フィーリングさえ合えば『じゃあ付き合おっか?』とでもなるよ、フツー」


フィ…、フィーリング……。

『好き』『好きじゃない』、『告る』『告られる』なんて関係なく、付き合おうとなる流れになるなんて…大人の恋愛ってこわすぎる。


紗穂は、これまで何人かの男の人と付き合ったことがある。

しかも、全員年上。


だから、わたしよりもはるかに恋愛経験が豊富。


「とにかく、なくるはその見た目のわりに中身は恋愛初心者のお子ちゃまなんだから、年上の男の人にリードしてもらうのがいいよ。その鳥羽さんって人、もったいな〜い!」

「鳥羽さんの話はもういいよ。どうせ、もう会うこともないんだし」


キーンコーンカーンコーン…


そのとき、チャイムが鳴った。