失くしてしまったことがあまりにもショックで、鳥羽さんとキスしたとかしてないとかはもうどうでもよくなって、しばらくの間わたしは落ち込んでいた。
『お探しのイヤホン、見つかりましたよ!』
ダイニングバーや交番からのそんな連絡がほしいというのに――。
「ねぇねぇ、なくるちゃん。理人さんからなんだけど、鳥羽さんがなくるちゃんの連絡先教えてほしいって言ってるみたいだよ?」
そういう連絡はちっとも待ってない…!
それに、…鳥羽さん?
なんだったら忘れようとさえしていたのに、なんでまた…。
「なんか、なくるちゃんに渡したいものがあるとかで」
「…ごめん、あいくちゃん。断っておいてくれる?わたし、鳥羽さんとはもう会いたくないんだよね」
「じゃあ、理人さんにはやんわりとそう伝えておくね。…それにしても、鳥羽さんとなにかあったの?」
『お探しのイヤホン、見つかりましたよ!』
ダイニングバーや交番からのそんな連絡がほしいというのに――。
「ねぇねぇ、なくるちゃん。理人さんからなんだけど、鳥羽さんがなくるちゃんの連絡先教えてほしいって言ってるみたいだよ?」
そういう連絡はちっとも待ってない…!
それに、…鳥羽さん?
なんだったら忘れようとさえしていたのに、なんでまた…。
「なんか、なくるちゃんに渡したいものがあるとかで」
「…ごめん、あいくちゃん。断っておいてくれる?わたし、鳥羽さんとはもう会いたくないんだよね」
「じゃあ、理人さんにはやんわりとそう伝えておくね。…それにしても、鳥羽さんとなにかあったの?」



