先生、それは✗✗です…!

…たしかに言っていた。


同い年の男の子は友達としてはいいんだけど、基本的に精神年齢が低いから恋愛対象としてはまったく見れなくて。

これまで何度か告白はされたことはあるけど、すべて断ってきている。


だから、もし付き合うなら年上の人がいいなとは思っていたけど、高校生のわたしが年上の男の人と知り合う機会なんてほとんどない。


そのため、わたしは今までだれとも付き合ったことがない。


「なくるちゃんの前の、あの銀髪の人は?」

「バーテンダーの人?年上だけど、それにしてはちょっと幼くない…?」

「あれで幼いの〜?…じゃあ、あの黒髪の人は?鳥羽さんだっけ?」


――鳥羽さん。

口数が少なく、よく話す他の3人と違って一番ミステリアスな人。


「一度も話してないからよくわからないよ。それに、わたしのことはどうでもいいから〜」