先生、それは✗✗です…!

「じゃあ、先に注文しようか。1杯目は、みんなビールでいいかな?」

「あたしたちもビールで大丈夫です!でも、なくるちゃんは…」


とつぶやきながら、隣に座るわたしに視線を移すあいくちゃん。


「なくるちゃんは下戸なので、ソフトドリンクでもいいですか?」

「いいよ、いいよ!好きなもの飲んだらいいから」

「ありがとうございます!」


あいくちゃんは理人さんにお礼を言うと、ドリンクメニューをわたしに渡してくれた。


わたしはまだお酒が飲める年齢ではないから、お酒に弱い“下戸”ということにして、ソフトドリンクでやり過ごそうという話は予めあいくちゃんとしていた。


「…じゃあ、ウーロン茶で」

「ウーロン茶ね。オッケー!」


理人さんはわたしからメニューを受け取ると、店員さんを呼んだ。