【完結】私とコンビニ吸血鬼~春夏秋冬、ピュアな初恋片想い~


 汗だく!
 でも、素敵な朝だった……。

 学校でも、クラスのみんなが私が来た事を喜んでくれたの。
 私はとても嬉しいけど久々の学校で、ちょっと疲れて吸血鬼の事を考える。

「桜か……」
 
 ずっと働いて、やっとできた休みに桜を見に行くなんて吸血鬼ってロマンチックだな。
 私だって、桜は好きだけど彼が好きならもっと特別に思えちゃう。

 私も偶然を装って、あの丘へ行こうかな。
 でも、会えるわけもないよね。
 三日の間は私は学校だし……普通は昼間にお花見行くよね。
 でもでも、夜もって言ってたような。吸血鬼だし?

 恋をしてると、妄想が炸裂しちゃう。

 あれこれ、沢山のパターンを考えてしまう。

 そう、私は彼に……恋してる。

 恋してる女の子はキラキラしてるってよく言うけれど、なんだか気持ちがわかっちゃう。
 そんな呑気な楽しい恋心を私は心地よく、自分の胸のなかで転がしていた。

 可愛い可愛い恋心。