「詳しい話を聞いてないのに、一方的だったね……」 沈黙した私に吸血鬼が言う。 「いえ……私、話をしてみようかと思います」 メールの返事もしてない。 そっちの方が残酷だよ。 何が正解かわからない。 だから話をするしかない。 「……あの、桜さんって……?」 私は、それも気になって……口に出して聞いてみた。 あぁでも、これは……ダメなやつかな……。 「僕の奥さんだよー」 「……おく……さん」 「うん。120年前に亡くなったけどね」