最悪、最悪!

 家に帰ってきた私は、自分の部屋に入って部活着のままベッドにダイブした。

 帰り道はお互い口数が少なくて、少し……いや、かなり気まずかった。

 拓海は私の言葉、どう思ったんだろう。

 うう〜っと枕に顔をうずめて、足をバタバタさせる。

 だけど、そんなことをしたって時が戻るわけじゃない。

 今までだって、これくらいの軽口は言いあってきた。

 だけどそれは二人の時で、他人に聞かれるようなときにはそんなこと一度も言ったことはなかったんだ。

 しかも今日は、『拓海が彼氏なんて、こっちから願い下げだよ!』なんて言っちゃうし……。

 本気でそう思ってるって誤解されたら、どうしよう。

 本当は拓海のこと……大好き、なのに。

 そうだ、こんなとこでうじうじするなんて私らしくない。

 告白して気まずくなるのはいやだよ?

 でも、こんな形で変な雰囲気になるのは、もっといや!

 決めた。

 私……拓海に、告白します!