こじらせ男子の橘くんはワケありでした。



「とにかく、色々ありがとね!助かったよ!」


「いえ、俺は別に。」


橘くんの部屋─。


見渡すと殺風景で、生活感がない。


間取りも家族で暮らすには狭いけど、

一人暮らしにしては広い。


「橘くん、一人暮らしなの?」


「あ、はい。」


「ご家族は?」


「両親と年の離れた弟がいますけど、今はニューヨークに住んでます。」