「帰ったらメール、ください。心配なので。」

「分かったわ。メールする。今日は本当にありがとう。また明日ね。」

さっきよりも、明るい笑顔だ。良かった。でも、傷の手当てはいいのだろうか。心配…。

「勇里さん!」

背中に向かって呼び止めた。

「ちゃんと、傷の手当て、してくださいね?」

「えぇ、もちろん。心配かけちゃって、本当にごめんなさいね。じゃあ、また明日ね?」

私は、勇里さんの姿が見えなくなるまで手を振った。

「ただいま〜。」

家に帰ると、ママとパパがソファに座ってニュースを見ていた。