悪魔なあなたと結婚させてください!

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初めてジムの門をたたくと筋肉質な男性に出迎えられて戸惑った。

この人は今の幸の体型を見てどう思うだろうか。

そんな風に考えてしまいそうだったから、慌てて左右に首をふって思考回路を強制停止する。

ジムに来るぐらいだから体型のことを気にしていることは、わかっているはずだ。

相手はプロなんだから余計なことを考えずに任せればいい。
そうわかっているけれど、体重測定のときはさすがに恥ずかしかった。

まだ80キロはある巨漢でフポーツウェアを身につけるのだって恥ずかしすぎる。

「大丈夫。完全個室でトレーンングできるので、誰にも見られることはないですから」

トレーナーさんが幸の不安を見越したようにそう声をかけてくれたのが幸いだった。

それでもトレーニングというものは思っていた以上に体力を使うもので、最初の3回目まではジムが終わった後はなにもしたくないくらいに疲れ切っていた。