悪魔なあなたと結婚させてください!

ホカホカと湯気を立てるおじやに、幸は思わずゴクリと唾を飲み込んだ。
失われていた食欲がぐんぐん復活してくるのを感じる。

「料理とか、できたんだ」
「作るのは初めてだ。味は保証しない」

アレクはなぜか仏頂面でそう答えた。
なにか不機嫌なんだろうか?

疑問を感じつつ、お皿を準備してアレクが作ってくれたおじやを一口食べてみた。
優しい味が口いっぱいに広がって、ちょっと熱くて涙が出た。

「どうだ?」
「うん。すっごくおいしい!」

素直に言うとアレクの口角がふわりと緩んだ。
「よかった」

とつぶやくように言って微笑むアレクを見ていると、さっき仏頂面だったのは照れていたのではないかと感じられた。

初めて作る料理。
それを幸に食べてもらう。