悪魔なあなたと結婚させてください!

素早い動きでふたりに制裁をくわえて、幸が個室から出てくる前に姿を消していたのだ。

「それならいいけど」
ホッと胸をなでおろす。

だけど今日の出来事は結構きつかった。

もしアレクが来てくれなければ自分はトイレで頭から水をかぶっていたことになる。

学生時代でもそんなイジメを受けたことはないから、心に残る傷は相当なものになっていたはずだ。

「それより、今日の晩飯の準備はどうした?」

アレクは幸がなにも買い物をしてきていないことに気がついて不思議そうな顔をする。

「今日はあまり食欲がなくて」
実はお昼もあまり食べられなかった。

食べていないからランニングをするとすぐに息切れしてしまって、今日は半分の距離しか走れていない。