『BL』一度死んだ僕ですが恋をしてもいいですか


「あぁ、俺だよ翻羽だよ...。本当に香具夜なのか?幻覚じゃないよな...」
困惑と優しさの混ざった眼差しで青年を見つめた。
「うん、本物だよ。久しぶり、翻羽...」
そう答えた瞬間、道の往来にもかかわらず翻羽は香具夜に駆け寄り、自身の腕の中へと抱き寄せた。
突然の抱擁に香具夜は
「へっ!?どうしたの翻羽!?」
と驚きを隠せずにいた。

一方の翻羽は頬を涙で濡らしながら、香具夜をもう離さないとばかりに力強く抱きしめていた。
「バカヤロー、生きてたなら顔くらい出せよ...。心配かけやがって...」
「ちょっ、翻羽、苦しいんだけど...」
「でも、心配かけてごめんな翻羽」
ぎゅっと、香具夜も翻羽を抱きしめ返していた。

2人が再会の余韻に浸っていると、
「待ってよ、翻羽〜」
竜がゼェゼェと息を切らしながら2人に近づいてきた。
「突然走り出したと思ったらさっきの黒髪の人抱きしめてるし、オレの見てない間に一体何がどうなってるのさ〜」
竜は状況がいまいち飲み込めていない様だった。
「あぁ〜、悪かったって竜」
「ほんとだよ!マジでどうゆう状況なのさ〜」
と少し不満げにしていた竜だったが、抱きしめられている黒髪の青年の顔を見た瞬間、驚きを隠せなかった。
「え、嘘!?かぐちゃんにそっくりなんだけど!」
驚きのあまり、目を丸くしていた。