キミに「好き」だと伝えたい



そっか。小学校も今日から始まるのか。


今日から2学期が始まり、夏休みも本当に終わったんだと嫌でも思わされる。


すると、一匹のトンボが私の目の前を飛んでいく。


秋の訪れを感じながら、私は学校へと向かった。


* * *


「あっ、純夏。おはようー!」


家から15分ほど歩いて学校に到着。


私が昇降口でスニーカーから上靴に履き替えていると、友達の千鶴(ちづる)に声をかけられた。


「おはよう、千鶴。もしかして、ちょっと日焼けした?」


夏休み中に一度会ったときよりも、千鶴の肌は少し黒く見える。


「ああ。家族で海に行ってきたの。あれ? 今日、中嶌くんは?」

「えっと、海は……」


1学期までは毎日のように一緒に登校していた海の姿は、どこにもない。


「あっ、そっか。思い出した。中嶌くん、転校したんだったね。ごめん、純夏」

「ううん」


千鶴に『中嶌くん、転校したんだったね』と言われて、胸がひどく疼いた。