「ついたー!」
遊園地に着くと、アトラクションに乗るお客さんたちの叫び声や楽しそうな笑い声があちこちで聞こてくる。
「矢吹さん、何から乗りますか?!」
「んー、あの1番でっかいやつ」
「え!あれですか?!」
矢吹さんが指差したのはこの園一の絶叫アトラクション。
足が宙ぶらりんになってるジェットコースターで、逆さになりながら止まったり、水がかかったりと、まさに、ザ・絶叫マシンだ。
「なに、梓葉、怖い?」
「いえ、割とこういうのは得意な方なんです!」
「へ〜それは頼もしい。泣いても知らないぞ〜」
矢吹さんはそう言いながらアトラクションの方へと歩いて行く。
「泣かないですよ〜」
矢吹さんの後を追いかけると、アトラクションの隣に長い行列ができているのが見えた。
「うわ〜すごい並んでる〜」
「一番人気らしいもんね、この乗り物」
私たちは最後尾に並んで、ちょうど出発しだしたジェットコースターを眺める。
乗り物に乗ったお客さんの悲鳴がちょうど真上の方から聞こえて
「結構怖そうだよ、梓葉大丈夫?」
なんて私の顔を伺う矢吹さん。
こうやって何度も心配してくれるところとか、やっぱり好きだなぁ。
「はい、本当に大丈夫です!一度結衣と来て2回乗りましたし!」
「えっ、2回も?」
驚いたように聞き返す矢吹さん。
あれ、これってもしかして……。



