制服レモネード

「ん!ミルクも美味しいよ。ちょっと食べる?」

「えっ」

ソフトクリームをこちらへ向けて私の顔を見る矢吹さん。

食べるって、それってつまり……矢吹さんが食べたものを私が食べるっていうことで、だから……。

か、か、間接、キスになっちゃわない?!

「ミルク苦手?」

「ううん、す、好き、です」

いきなり顔を除いて不安そうに聞いてくるもんだから、思わず好きなんて正直に言っちゃったよ。

「じゃあ、はい。あ、梓葉のもちょっとちょうだい」

「あ、はい……」

されるがまま、というわけではないけれど、戸惑いつつも、流れに身を任せて抹茶ソフトクリームを矢吹さんに渡すことしかできない。

「んー!ほんとだ。やっぱうまいなぁ〜」

なるほど……矢吹さんにとってこういうことは今まで日常茶飯事だったわけで、意識なんてするわけないのか。

今までろくに恋愛なんてしてこなかった私は、馬鹿みたいにいちいちドキドキしてばっか。

「梓葉、溶けるよ」

「あっ、」

あれこれ考えていると、矢吹さんに突っ込まれてしまった。

「早く食べないと───あっ、」

何かに気付いて声を出す矢吹さんは、私の顔をみて、視線を私の持つミルクソフトクリームにうつしてから、もう一度私の顔をみた。

矢吹さんの瞳と、視線が絡み合う。