そう言うと俺を食べもんで釣ってくるさの。



「スイーツいらないんだー?」



正直、甘いものが大の好物の俺は食いついてしまう。

それを知ってて言ってくるもんだから余計にたちが悪い。




「さのが奢ってくれんの?」



そう言うとすかさず注意が入る。




「おねーちゃんでしょ」

「はいはい、で?奢ってくれんの?」



俺が首をかしげると、さのはしょうがないと言う顔で



「まー、私から誘ったしね…」



と言った。




「んじゃ行く」

「はいねー、早く準備して」

「わかったわかった」



そう軽く返事をしてさっさっと準備を進める。

服はこれで、鞄は…まあこれでいいか。

そんなこんなで準備が終るとさのから声がかかった。



「行くよー」

「おう」