数日後、

「遅くなってごめんねぇ」

の文字とともに、羽衣子(ういこ)からmixiの招待メールが届いた。

その時は仕事中だった事もあり、仕事が終わってからmixiの登録をした。

「へぇ、いろんなコミュニティがあるんや~」

詩生里(しおり)はベッドに横になりながら、気になるコミュニティを片っ端から登録した。

その中で、

『自分の名前が嫌いな人!』

と言うコミュニティで、シンに出会った。

プロフ写真は、どこかの県のゆるキャラらしいが、詩生里はそんな事、どうでも良かった。

シンは、

『高校生の時に付き合った彼女は、俺と同じレベルのひどい名前で、高校3年で改名した。
俺も改名すれば良かった…。
なんなん、心が太いでシンタやけど、トコロテンやんけ』

と書き込んでいた…。