呑気な声を残して、結子達は行ってしまう。


「……むかつく」


冷ややかな目でわたしを一瞥した有斗は、ぼそりと言い置いて先を行ってしまった。

な……なんなの!?

頭にたくさんのハテナが浮かんだまま、わたしは有斗の背中を少し前に捉えながら教室に向かった。