幼なじみの不器用な愛し方

な……なんですと。

大人達みんな、有斗の想いに気付いていたというのですか。

明らかになった事実に、わたしの手を握る力が強められた。

見やると、珍しく顔を真っ赤に染める有斗がいた。


「ふっ……ざけんな! みんな知ってたのかよ!?」

「あはは、真っ赤〜。やっぱ有斗くんは、かっこつけてるよりそういう顔の方がいいわ」

「とはいえ口の悪さはそろそろ直さないとだめだぞ」

「それが有斗くんの可愛いところでもあるけどな」

「俊哉くんは甘やかしすぎよ〜。みーちゃんとお付き合いするなら、紳士でいなくちゃ」


当事者2人をよそに、大人達のおしゃべりは止まらない。

これから先、有斗がどれだけ売れっ子になったって、大事な一人息子で、お隣さんの可愛い男の子で、ずっと一緒に過ごしてきた幼なじみだ。

ここではいつでも、いつまでも、ありのままの有斗でいていいんだよ。


「……サイアクだ。さらっと指輪渡して、さらっと付き合ってる報告する予定だったのに」

「あはは。お酒が入った大人には敵わないねぇ?」

「こうなったら、全員べろべろになるまで飲ませてやる……」


有斗の目がぎらりと光る。