幼なじみの不器用な愛し方

親達もわたしも、何の前触れもなく行われた交際宣言に言葉を失い──


「ちょ……ちょーーーーーっと待って!? いきなりすぎない!?!?」


状況を理解した瞬間、迫り上がってきたのは抗議だった。

手を振り解こうとしても離れなくて、左手を封じられたまま有斗に詰め寄る。


「き、聞いてない! みんなにこの場で言うとか……しかもこんな、こんな、……!」

「プロポーズみたいな?」

「っ、それ!!!」


口にしづらくて言い淀んだというのに、有斗はさらりと言ってのけるから憎たらしい。

この場で打ち明けるだなんて一言も聞いてない。

こっちにだって心の準備ってもんがあるんですけど!?


「まぁまぁ、落ち着けよ」

「落ち着けるわけないでしょ!?」


勢いそのままの反抗も、刺さっているのか刺さっていないのか。

適当にいなしたかと思えば、ふと真剣な顔つきになってドキッとした。


「俺は……普通とはちょっと違うし、迷惑かけることもあるかもしれない。でも、俺に出来る全てでその何倍も、何十倍も幸せにするつもりでいるから。

……そのことを、父さん達にも知っておいてほしいと思ったんだ」