幼なじみの不器用な愛し方

その中に、乱雑に土が放り込まれていたのだ。

あまりに衝撃の出来事に言葉を失い、その場に立ち尽くす。


「どうした?」


すぐ隣から声がかかって、はっとした時には有斗は真横にいた。

見られないようにと、慌てて靴箱を閉める。


けれど、不自然なその行為は有斗の眉を顰めさせた。


「何隠したんだよ」

「……別に、何も」

「嘘つけ。目泳いでるぞ」


剣呑な声色。ただならぬ空気感に、周りの下向していく生徒がちらちらとこちらを見ていた。


言いたくはない。

これくらい、自分で対処したい。

そう思うけれど、既にしらばっくれられる雰囲気ではないし、何より、この場で何のアクションも起こさずに履いて帰る靴がない。

思わず深い溜め息をついてしまった。

ぴくりと動いた眉頭に、観念して靴箱の中を見せる。


「……なんだこれ」


有斗の声に明確な不快感が込められた。

そのまま、辺りを睨みつけるように見回す。

けれど辺りにいるのは有斗の存在に湧き立つ人か、こちらの不穏な空気に様子を伺う人くらいで、特段怪しい影はなさそうに見えた。