有斗の隣に腰掛けると、ソファーのスプリングがギッと沈む。
2人がけのソファー。わたしと有斗では、沈み方が少しだけ違う。
「てっきり四大に行くと思ってたから、女子の短大受けるって聞いた時は頭抱えたな」
「どうして?」
「特に行きたい大学もないし、美月が行くとこ行けばいいやと思ってたから」
またそんなテキトーなこと考えてたのか……。
わたしが半目で一瞥するも、有斗はどこ吹く風でリンゴをむしゃむしゃ頬張っている。
大学にこだわりはないけれど、モデルという仕事で一生を生きていくには不確実。
案外現実主義の有斗のことだから、そんな理由で大学進学を希望してるんだろうなぁ……。
とはいえ、有斗が受ける予定にしている大学はそれなりに名の知れたところなんだけど。
「明日からまた撮影あるんでしょ?」
「うん。朝早い。起こしに来て」
「やだよ。自分で起きなよ」
ちぇっと口を尖らせる有斗。
見て見ぬ振りして垂れ流されているテレビに視線を向けると、そういえば、と隣から声が上がった。
2人がけのソファー。わたしと有斗では、沈み方が少しだけ違う。
「てっきり四大に行くと思ってたから、女子の短大受けるって聞いた時は頭抱えたな」
「どうして?」
「特に行きたい大学もないし、美月が行くとこ行けばいいやと思ってたから」
またそんなテキトーなこと考えてたのか……。
わたしが半目で一瞥するも、有斗はどこ吹く風でリンゴをむしゃむしゃ頬張っている。
大学にこだわりはないけれど、モデルという仕事で一生を生きていくには不確実。
案外現実主義の有斗のことだから、そんな理由で大学進学を希望してるんだろうなぁ……。
とはいえ、有斗が受ける予定にしている大学はそれなりに名の知れたところなんだけど。
「明日からまた撮影あるんでしょ?」
「うん。朝早い。起こしに来て」
「やだよ。自分で起きなよ」
ちぇっと口を尖らせる有斗。
見て見ぬ振りして垂れ流されているテレビに視線を向けると、そういえば、と隣から声が上がった。



