藍木総合病院におむすびを差し入れに行った翌日。蒔田先生から、メッセージが届いた。
『今週の土曜日1日オフなんだけど、お店忙しいよな?』
と、用件だけのシンプルなメッセージ。
確かに土曜日は、穂乃香おむすびは定休日ではない。なおかつ5月のGW真っ只中の土曜日。
家族連れのお客様が多く、お店の繁忙期でもある。
5月の頭から1人高校生のアルバイトが入ったけれど、まだ仕事を初めて数日で、お店のことを任すわけにはいかない。
悩んだ末、蒔田先生の提案でディナーに行くことが決まった。
だから、今日は朝からなんだか落ち着かなくて……。
「陽菜ちゃん、なにかいいことあったでしょ?」
「えっ!?」
開店前の準備時間。
美菜子さんに指摘され、驚いて大きな声を出してしまった。それに気付いたバイトの女の子、椎木さんが、話しに食い付いてくる。
女子は、本当こういう話が好きだ。
「えぇ〜、まさか彼氏とデートとかですか?」
「ちっ、違う違う! いつも通りだってば」
「陽菜ちゃん、目が泳いでるよ」
美菜子さんにそう突っ込まれ恥ずかしくなった私は、それを誤魔化すかのようにおむすびを陳列していく。
や、やばい……。
まさか、ディナーのお誘いにこんなに舞い上がってしまうなんて。
『今週の土曜日1日オフなんだけど、お店忙しいよな?』
と、用件だけのシンプルなメッセージ。
確かに土曜日は、穂乃香おむすびは定休日ではない。なおかつ5月のGW真っ只中の土曜日。
家族連れのお客様が多く、お店の繁忙期でもある。
5月の頭から1人高校生のアルバイトが入ったけれど、まだ仕事を初めて数日で、お店のことを任すわけにはいかない。
悩んだ末、蒔田先生の提案でディナーに行くことが決まった。
だから、今日は朝からなんだか落ち着かなくて……。
「陽菜ちゃん、なにかいいことあったでしょ?」
「えっ!?」
開店前の準備時間。
美菜子さんに指摘され、驚いて大きな声を出してしまった。それに気付いたバイトの女の子、椎木さんが、話しに食い付いてくる。
女子は、本当こういう話が好きだ。
「えぇ〜、まさか彼氏とデートとかですか?」
「ちっ、違う違う! いつも通りだってば」
「陽菜ちゃん、目が泳いでるよ」
美菜子さんにそう突っ込まれ恥ずかしくなった私は、それを誤魔化すかのようにおむすびを陳列していく。
や、やばい……。
まさか、ディナーのお誘いにこんなに舞い上がってしまうなんて。