S課長→ あ〜溶剤でも落ちないなあ。どうしたら落ちるかなあ。

エリ→そういう汚れはなかなか落ちませんよね💦
あ、でも家にある襟袖の汚れがものすごく落ちる石鹸がありますけど、、、もし替えの制服があれば洗ってきましょうか?

S課長→本当?…でも…なんだか悪いからいいよ。なんとかもう一度自分で頑張って落としてみる。ありがとう😊

この会話が多分私達の初めての会話だったと思う。。。

それから、3ヶ月がたってわたしは2階にある作業場へ
異動する事になった。Gさんにお礼を言い新しい慣れない作業場で不安だらけだった。

そして異動してしばらくしたある日、
2022年7月お昼休みを終えて、13時半からの役職者の
巡回(作業場見周り)が始まった。わたしは慣れない作業に追われていっぱいいっぱいだった。唯一救われたのはわたしの両隣にいた外国人作業者の子達。来たばかりのわたしに毎日声をかけてくれてとても優しく接してくれた。
その日もその子達に負けじと集中して作業していると、巡回中のS課長が声をかけてきた。

S課長→あれ?エリちゃんここになったん?外人に囲まれてるやん💦頑張って。ね。。。

それから毎日、巡回でわたしの作業場へ来て話しかけてくれるようになった。が、わたしは作業者の分際なのであまり声を出して話す事はできない。
そのうちに課長は、毎回磁石棒で色々拾ってるフリを
しながら、わたしの足をツンツンしてくるようになった。。。近くを行ったりきたりが多くなって、それからすごくS課長の事が気になり始めた。

ある日、思いつきで仕事中だからあまり話せませんねと紙に書いて巡回時に見せた。それを見たS課長は

S課長→エリちゃんからの手紙ほしいな。
仕事がんばれる。。。どうやったら
たくさん話せるかなあ?
と。

わたしは、次の日手紙とLINEを書いて渡した。

S課長→エリちゃん俺、LINEやってないんだよね😭
メールにしよう?

そう言うと次の日、わたしの作業場のまわりから死角になる位置に自分の携帯の画面をわたしに見せてきた。

S課長→エリちゃんこれみて☺️

画面には、、、
『番号書いて教えて』とだけ書いてあった。

わたしは紙に番号を書いて巡回で来たS課長に、まわりにバレないようにスッと渡した。

その日の巡回が終わって、15時の休憩時間、
知らない番号から着信📲 わたしはすぐにS課長かもと電話に出た。しかも1回目の電話はFaceTimeだった。
出てみると、やっぱりS課長だった。

S課長→俺、お疲れ様、早速電話してみた。
エリちゃんiPhoneなのかなあてFaceTimeしてみたらかかったからiPhoneなんだね。Iメッセージできるね。メールするからね📩  また帰る時メールしてね。

エリ→わかりました。

わたしは言われた通りに、帰るますとメールを送るとすぐに電話がかかってきた。

S課長→今日もお疲れ様。気をつけて帰ってなあ。
あ、駐車場から出たら事務所の方見て。

わたしは素直に駐車場から出て事務所の方を見ると
S課長が事務所の入り口から出てきてわたしに手を振っているのが見えた。
わたしも嬉しくなって手を振りかえした😊

それからは朝、お昼、帰りの連絡、お見送りまでが当たり前になっていった。

わたしも久しぶりにドキドキして、自分も1人の女だという事を思い出したかのようにときめいてしまっていた。