それから思い出話をいっぱいした。
 三人ともちっちゃいころからずっと一緒にいたから、話題はなかなか尽きなくて。

「あ、姉ちゃん寝ちゃってら」

 ううん、まだ起きてるよ。まぶたが重くて開かないだけ。

 ダンジュウロウに借りた本がさ、けっこうおもしろくって。明け方近くまで読んじゃったのがマズかったな。今夜はもう眠くてしかたないや。

「ほんと、華子のためにこうして集まってやってるってのに」

 うん、未希、いつもありがとうね。
 文句ばっかり言われるけど、心配してくれてるのちゃんと分かってる。

「平和そうな寝顔。あほ(づら)とも言うけど」

 あんだとぉ?
 ああ、ダメだ。言い返したいのにもう寝落ちしそう。

「……なぁ、未希姉ぇ」
「何?」
「華子姉ちゃん、やっぱりあのとき死んだんだよな……?」
「うん……今、華子がここでこうしているってことは、多分そう言うことなんだと思う」
「そっか。やっぱそうだよな……」

 なんかふたりしてわたしのこと話してるみたいだけど。

 もう限界。

 おやすみなさい、よい夢を――。